私はこれまで大学病院や精神科病院そしてクリニックでの勤務を通し、プライマリケアから精神科救急まで専門的な精神科臨床に対し、幅広い経験を積んで参りました。また保健所での医療相談の業務にも携わっておりました。
保健所の医療相談では、こころの不調やもの忘れなどに悩む方やその御家族と面接をし、受診の必要性や対応についての相談を受けておりました。
その経験を通して強く感じたことは、一般の方にとって精神科やメンタルクリニックへの抵抗や不安がとても大きいということです。症状が顕著で日常生活に強い困難をきたしている方でも、「こんなことで受診してもいいのか分からない」、「精神科というと不安がある、怖い」とおっしゃられることが多く、受診を迷われている方がとても多いことに驚きました。今まで私のところに受診された患者様は相当な覚悟を持って受診されたのかもしれないと襟を正す一方で、「もっと早く受診してくれれば…」という気持ちがとても強く湧き上がるようになりました。
精神科疾患に限りませんが、早くに症状に気付き正しい対応や治療を速やかに行うことが重要で、その方が回復も早く軽症で済む可能性が高まります。それなのに精神科やメンタルクリニックがどんなところか分からないという理由で受診できず、治療が遅れてしまうことは患者様にとって大きなデメリットとなってしまいます。そうした中で、私はこころに悩みを持つ方が気軽に受診できるクリニックを作りたいと思い、ひつじの森メンタルクリニックを開院するにいたしました。
ひつじの森メンタルクリニックは患者様それぞれのお悩みに寄り添います。患者様ご本人とご相談しながら、納得できる治療を行っていくことを心がけていきます。特に患者様の不安が強いと思われる精神科の薬物療法に関しても、きちんと説明した上で使用についてご相談します。無理な投薬を勧めることはありません。
またユーザーファーストを掲げ、患者様の利便性やホスピタリティも重視しております(当院の特徴をご参照ください)。
「こんなことで受診していいのかな」などと思わず、気軽にお越しいただければ幸いです。患者様の日々の暮らしを快適にできるよう尽力いたします。
何卒よろしくお願いいたします。
ひつじの森メンタルクリニック院長 川口 要(かわぐち よう)