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医療コラム

身体表現性障害|五反田駅近の精神科・心療内科|
ひつじの森メンタルクリニック

身体表現性障害

腹痛や嘔気、皮膚の掻痒感、または声が出せない、体の一部が動かせないなどの多岐にわたる様々な症状が出現し継続しているにも関わらず、検査しても身体的な異常がない場合は身体表現性障害の可能性があります。原因は明らかではなく、心身の疲労や環境変化などのストレスが何らかの形でかかわっているといわれていますが、必ずしもストレスが原因とは言い切れません。内科などの身体科クリニックの6か月間の受診患者様の4-15%は身体表現性障害であったという報告もあり、最初は内科などを受診し紹介などで精神科や心療内科を受診することが多いですが、患者ご自身は辛い症状のため、身体的に問題はないということを受け入れにくいことも多いです。

うつ病や不安症状などの変形として現れることもあり、実際に約80%はうつ病や不安障害を併発しているとも言われております。そのため鑑別などを含め、しっかりとした診療が必要となります。治療にはストレス軽減の環境調整とともに精神療法や抗うつ薬をはじめとした薬物療法を行います。

患者さんは実際につらい症状を有しているにも関わらず検査で異常がないことから、「仮病」、「嘘つき」などと、周囲から心ない言葉を投げられ、よりつらい経験をすることも少なからずあります。当院では、まずしっかりと症状やきっかけとなった出来事などを伺います。その上で、身体表現性障害がどのようなものかを丁寧に説明し、ひとりひとりの状況に合せて回復への治療を一緒に行なっていきます。

一人で悩まずに、まずはご相談ください。

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